J.Mさん 10代 女性 会社員 今年度入社
J.Mさんは、健康診断の際に保健師への相談希望がありました。
日程調整し職場内個室で保健指導となりました。
生理のことで相談したい
体調を伺うと下記のことを話されました。
「今まで生理で気になることはなかった。
ここ3回ほど生理が2週間に1回で量が少なかったり、2か月来なかったりと今までと違ってきた。
その他、前と違う症状はないと思う。仕事ができないほどの痛みはない。
色々調べると、病院に行った方が良いのか、わからない。病気かもしれないと思うと怖くなった。」
転職、生活状況の変化
さらに詳しく伺うと
「今年入社、覚えること多くて、家でも勉強する。
勤務地の近くに引っ越した。実家暮らしから初めての一人暮らしになった。
ごはんづくりがつらい。夕飯作るのに2時間かかって1品だけ。
眠くて朝がギリギリになり、朝ごはんは食べられない。
疲れて寝落ちしてしまって、夜中に起きてお風呂入ったり家事をする。
入社してから2か月で3Kg減った。」
生活習慣の乱れと女性ホルモンの関係
不規則な生活やストレス、睡眠不足などで、自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスも乱れやすくなります。
J.Mさんは、転職し新しい仕事と初めての一人暮らしによる生活の変化へでストレスが増大しています。
睡眠も十分にとれておらず、朝ごはんもたべていないことから体内時計がずれていきます。
体重が減っていることから、栄養状態も悪化していると思われます。
ホルモンバランスが崩れて、生理周期にも影響があったと考えられました。
婦人科受診の必要性
病気の可能性もあり、様子を見て婦人科への受診をすすめることも必要と感じました。
将来、妊娠出産も希望する年代でもあり、調べておくことは大切です。
経過確認のため次回日程の約束
現在改善できそうなことを一緒に考えました。
経過確認のため、次回の保健指導の約束をしました。
1か月後に体調確認
「前回の生理は周期も戻って、今までと同じでした。」と嬉しそうにお話されました。
工夫したことは、1品総菜を利用するようにした、疲れているとき家事は毎日ではなくまとめてすること、朝は冷凍ご飯でおにぎりを食べるようにした、などでした。
「また様子見て、気になったら相談します。」
現在は生理周期は戻りましたが、引き続きフォローしていくこととなりました。
気軽に相談できる産業保健師
日本では生理の話題はクローズの雰囲気があります。ささいなことでも相談しにくいです。
インターネットでは情報が得られますが、不安だと悪いことばかりが目についてしまいます。
身近な産業保健師に相談できることで、落ち着いて考えることができたり、改善策が見つかったりします。
これからの働く女性の健康のサポートのひとつに相談窓口が必要と感じた事例です。

代表 野口 有美子 (のぐち ゆみこ)
事業内容 企業等に定期健康診断後の保健指導、健康テーマの研修、健康経営の相談、メンタルヘルス対策、治療と仕事の両立支援、産業医や主治医・地域との連携等、健康管理のサービスの提供。働く人々の疾病予防、健康の維持増進。
保有資格 保健師 看護師 養護教諭一種 第一種衛生管理者免許 健康経営エキスパートアドバイザー(認定番号 EX23002053) メンタルヘルス対策・両立支援促進員 認定フェムテックエキスパート
職歴
2002年 公益財団法人石川県成人病予防センターの保健師として、4年間石川県内の自治体や企業の健康診断、保健指導に従事。
2006年 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)金沢健康増進センターの産業保健師として17年間、社員約3,000人を支援。
各種健康診断、保健指導、健康相談、メンタルへルス支援、健康増進企画運営、健康経営など新入社員からシニア社員まで幅広く社員の健康管理を経験。
2023年4月より 石川産業保健総合支援センターの登録保健師として50人未満の中小企業の健康管理を支援中。
2024年4~8月 石川県立看護大学 臨時助手
2024年4月より 金城大学公衆衛生看護学専攻科 産業保健活動論 非常勤講師
所属団体
日本産業衛生学会 産業保健看護部会 日本看護協会 石川県看護協会 石川県中小企業家同友会 金沢市倫理法人会 日本開業保健師協会 NPO法人禁煙ねット石川 産業保健オンラインコミュニティ(通称COEDOH) NPO法人子育て支援 はぐはぐそのままでいいよ 女性起業家交流会 in HOKURIKU(JKK)
学会発表
第87回日本産業衛生学会「イコちゃんカップ」ウォークラリーの 拡大定着に向けた取り組み
2014年日本産業衛生学会の生涯教育ガイドラインGood Practice事例に記載「イコちゃんカップ」ウォークラリーの拡大定着に向けた取り組み
第92回日本産業衛生学会 35歳時保健指導前後の定期健康診断結果の変化からみた若年支援の効果について
第94回日本産業衛生学会 A事業所の喫煙率低下及び受動喫煙防止意識向上のための喫煙対策5年間の取組み