欠勤が続く新入社員にどう対応する?受診をすすめるときのポイント

部下 H.Mさん 30代 男性 会社員 新入社員

上司 M.Iさん 30代 女性 管理職

上司 M.Iさんより新入社員 H.Mさんのことで相談したいと連絡がありました。

出勤直前の欠勤が続く

部下 H.Mさんは、入社して2か月の新入社員です。

職歴をみて、何度も職場をかわっており、長く勤めた職場がないとわかっていました。採用が決まった後に、「数年前に適応障害になったが、今は治っている」とききました。

当日に欠勤の連絡が入ることが7回ありました。直前の勤務のときには具合が悪そうに見えなかったので、仕事を覚えてもらうため、研修を受けていました。

急に休まれては、仕事が回りません。病気が悪くなっているのか、精神科の受診を勧めてもよいのか、どのように対応すればよいか知りたいとの相談です。


社員の体調不良対応の前提

会社には「安全配慮義務」があります

社員が安心して働けるよう、会社には健康や安全に配慮する義務があります。

社員にも、健康を保つ責任、「自己保健義務」があります

一方で、社員自身にも、体調を整えて仕事に臨む責任があります。

会社と社員がそれぞれの役割を果たすことで、よりよい職場環境がつくられていく


対応のポイント

記録を残す

欠勤や遅刻の状況、業務で気になったことを客観的にメモしておきます。

落ち着いて話せる場を用意する

他の人に聞かれないよう、個室など安心して話せる環境で面談を行います。

勤怠や体調について率直に伝える

「欠勤が多いこと」「業務に支障が出ていること」などを、記録をもとに具体的に伝えます。

受診をすすめる

「体調が心配であること、体調を整えて安心して働けるように、医療機関に相談してみませんか」といった形で受診をすすめます。


社員の体調不良が続いたときの対応について

会社と社員がそれぞれの役割を果たすことで、よりよい職場環境がつくられていきます。

まず社員の状況を客観的事実を確認し、安心して話せる環境で受診をすすめることが大切です。

体調の不安を抱えながら働くのは、本人にとっても会社にとっても大きな負担です。お互いが安心して働けるよう、丁寧に支援していくことです。

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石川県の石川中央地域産業保健センターの登録保健師として野口保健師事務所 代表 野口 有美子は所属しております。
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