スメルハラスメントの相談「体臭のにおいが気になる…」どう対応しますか?

様々な相談が保健師に寄せられる中で、少し変わった相談がありましたのでご紹介します。

においの感じ方は人それぞれですが、伝え方や対応には丁寧さが求められます。

こちらの事例では、体臭に関する職場の相談をご紹介します。

職場の管理者からの相談

スメルハラスメント(体臭などに関するご相談)

ハラスメント窓口に「スメルハラスメント」、「におい」に関するお困りごとが寄せられました。

管理者より、いい方法があれば教えてほしいと言われました。

管理者のお困りの相談内容

チームの中に体臭が強い社員がいる。個人的にはワキガではないかと思っている。

車移動の際に同僚がつらそうにしている。変な雰囲気にもなっている。

本人の将来(人間関係や結婚など)を考えても、改善を促したほうが良いのではと思う。

デリケートなことなので、伝えるかどうか、伝えるとしてもどう言うか、と悩む。

今後の方向性

清潔保持の問題

入浴しているか、作業着が不潔・洗濯頻度が少ないなどがないか確認します。

その場合は、就業規則に基づき、「清潔な身だしなみ」を促す指導が可能となります。

体質・疾患によるもの

ワキガ・皮膚の状態などが考えられる場合は、健康相談窓口への案内する。もしくは医療機関や専門医受診をすすめます。

同僚への配慮として環境整備

席替えを考えてみる、換気しやすくする、消臭対策などで緩和するなどがあります。

本人への伝え方の工夫

  • プライバシーに配慮した場所で面談を行う。

  • 「臭いが気になるという声がある」と事実として穏やかに伝える

  • 「清潔を保つことは仕事の一部である」と就業規則に沿って説明する。

  • 本人の気持ちを聴き、改善策を一緒に考える。

  • 必要に応じて、健康相談センターや専門医を紹介する。

まとめ

  • においの相談は早めに共有・相談を。

  • 客観的に確認し、事実に基づいて冷静に対応する。

  • 本人の尊厳を守りつつ、健康面からも支援を検討する。

  • 関係部署が連携して、安心できる職場環境を整える。

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