部下Aさん 20代 男性 会社員
異動前上司 Y.Hさん 30代 男性 管理職
異動後上司 T.Kさん 30代 男性 管理職
「部下が発達障害?どうする? 部下からの申告」編はこちらから→部下が発達障害?どうする? 部下からの申告 | 野口保健師事務所 (noguchip.com)
部下Aさんは、上司や同僚、関係者との連携し、周囲のサポートを得ながら、勤務していました。
上司 Y.Hさんより連絡があり、部下Aさんが別の支店に異動の話があると相談がありました。
異動後の状況確認
異動後の起こりうる変化を確認しました。
- 仕事内容は現在と変わらない。
- 支店によってやり方は多少違う。
- 通勤時間は短くなる。
- 以前より知っている同僚が多い。
- 苦手な先輩がいる。
産業医へ相談、主治医のご意見をきく
産業医に相談し、主治医のご意見をきくために、本人の了解を得て、医療情報提供依頼書を送付しました。
主治医からの返書には下記の内容がありました。
- 仕事内容が同じであれば本人の意向も含め差し支えない
- 異動後は体調変化が起こりやすいので気を付けること、
産業医は異動前後での面談を実施しました。
上司、保健師の引継ぎ
担当保健師が変更になるので引継ぎ、部下Aさんと新担当保健師と顔合わせをしました。
部下Aさんに了解を得て、異動後の上司T.Kさんと保健師で引継ぎを行いました。
下記事項の打合せをしました。
- これまでの経緯について
- 1週間に1回の打合せ:管理職と時間をとって体調や業務について打合せする。
- 保健師と定期的面談:当面1か月に1回保健師が体調を確認し産業医に報告する。
部下Aさんは、上司や同僚、関係者との連携があり、周囲のサポートを得ながら、勤務しています。
発達障害をもつ方のサポートから
異動前上司Y.Hさんは、以前の連携した経験から、部下Aさんの異動についても相談してくださいました。
この事例のように、ひとりで対応しようとせず、個人情報に留意し関係者に相談することが重要です。特に、こころの健康は関係者の連携したサポートが鍵となります。
参考資料 職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~000560416.pdf (mhlw.go.jp)
企業内に産業医や保健師がいない場合の無料相談窓口
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石川県の石川中央地域産業保健センターの登録保健師として野口保健師事務所 代表 野口 有美子は所属しております。
石川中央地域産業保健センター « (med.or.jp)
代表 野口 有美子 (のぐち ゆみこ)
事業内容 企業等に定期健康診断後の保健指導、健康テーマの研修、健康経営の相談、メンタルヘルス対策、治療と仕事の両立支援、産業医や主治医・地域との連携等、健康管理のサービスの提供。働く人々の疾病予防、健康の維持増進。
保有資格 保健師 看護師 養護教諭一種 第一種衛生管理者免許 健康経営エキスパートアドバイザー(認定番号 EX23002053) 両立支援コーディネーター 認定フェムテックエキスパート
職歴
2002年 公益財団法人石川県成人病予防センターの保健師として、4年間石川県内の自治体や企業の健康診断、保健指導に従事。
2006年 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)金沢健康増進センターの産業保健師として17年間、社員約3,000人を支援。各種健康診断、保健指導、健康相談、メンタルへルス支援、健康増進企画運営、健康経営など新入社員からシニア社員まで幅広く社員の健康管理を経験。
2023年4月より石川産業保健総合支援センターの登録保健師として50人未満の中小企業の健康管理を支援中。
2024年4月より 石川県立看護大学 臨時助手
2024年4月より 金城大学公衆衛生看護学専攻科 非常勤講師
所属団体 日本産業衛生学会 産業保健看護部会 日本看護協会 石川県看護協会 石川県中小企業家同友会 日本開業保健師協会 NPO法人禁煙ねット石川 産業保健オンラインコミュニティ(通称COEDOH) 女性起業家交流会 in HOKURIKU(JKK)
学会発表
第87回日本産業衛生学会「イコちゃんカップ」ウォークラリーの 拡大定着に向けた取り組み
2014年日本産業衛生学会の生涯教育ガイドラインGood Practice事例に記載「イコちゃんカップ」ウォークラリーの拡大定着に向けた取り組み
第92回日本産業衛生学会 35歳時保健指導前後の定期健康診断結果の変化からみた若年支援の効果について
第94回日本産業衛生学会 A事業所の喫煙率低下及び受動喫煙防止意識向上のための喫煙対策5年間の取組み