ポテトチップスに追加塩という濃い味の好みの人 どうなったと想像しますか

30代 男性 会社員

健康相談に血圧を測りに来られました。

高血圧の治療中でした

測定結果は収縮期血圧143拡張期血圧72で、高血圧の治療中であればまずますの数値です。

治療前の驚くべき血圧値と食習慣

治療前の血圧値や食事についてお話されました。

「薬飲む前は、血圧は上が200で、下が108ありましたよ。その時は血圧の基準知らなかったから、それ高いの?って。

医者にこのままじゃ死ぬよと言われて。それから薬飲んでいる。

当時は、何でも塩かけていた。ポテトチップスに追い塩、マクドナルドに追い塩。

中性脂肪もすごく高くて。毎日カップラーメンだったし、お酒も多かったなー。」

治療を開始できてよかった

治療前の血圧値では、デスクワークであっても危険な状態です。治療を開始・継続できていることは本当に良かったです。

体の中でおこっていること

塩分を多く摂っておられ、浸透圧の関係で血液量が増えます。血液量が多いと、全身に血液を送るためには大きな力で押し出す必要があり、血圧が高くなります。

さらには、カップラーメンやお酒が多いことで、消費されないエネルギーが中性脂肪となり、血液がドロドロ状態です。

ドロドロの液体を押し出すには、より大きな圧力が必要になります。ドロドロの液体が勢いよく押し出されたら、詰まってしまいます。

血管が詰まれば、細胞が息ができなくなり死んでしまいます。

若年層からヘルスリテラシーを高めることが安定した労働力をつくる

この方も最初から血圧が高かったり、中性脂肪が高かったわけではないと思います。

もし悪化の移行期に生活を見直していれば、治療にまで至らなかったかもしれません。

20代のころは、滅茶苦茶な生活をしていても、基礎代謝が高く、筋力や免疫力もあり、異常が出にくいです。そのまま年齢を重ね、重大な異常になり、治療開始となってしまいます。

悪化傾向がみられたら、生活習慣を見直すサインです。異常がみられない若年層から、繰り返しヘルスリテラシーを高める環境づくりが将来の安定した労働力につながります。

当事務所では生活習慣病予防の支援をしています

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石川県の石川中央地域産業保健センターの登録保健師として野口保健師事務所 代表 野口 有美子は所属しております。
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